断水の影響は酪農の現場にも広がりました。石川県能登町の牧場では生乳を保管する機械の洗浄が出来ず、大量に廃棄する状況が続きました。
西出牧場・西出稔さん
「うちの牧場で大体600~700リットルほど。全部廃棄するしかないです。」
能登町で酪農を営む、西出稔さん。45年前、酪農をするため父の代で能登町に移り住みました。
西出牧場・西出稔さん
「真っ先に牛舎に向かったら、牛が一頭、驚いて足を怪我していました。牛舎の屋根が剥がれ落ちて空が見えていました」
こちらの牧場では断水の影響で、生乳を集める機械や保管する機械の洗浄ができない状態に。一方で搾乳をしなければウシは病気を患い命を落とす危険性があり、生乳を搾っても出荷できない状況が10日以上続きました。
これまでに廃棄した生乳は100万円分を超えるといいます。
西出牧場・西出稔さん
「能登というのはウシを飼うには最適な地域です。続けたいという気持ちはあります。しかし地震がこれだけあると本当にこの場所で再建できるのかという不安が大きいです。」
最終更新日:1/14(日)21:02 MRO北陸放送