米FRBが利上げ見送り、3会合連続

米連邦準備制度理事会(FRB)は13日、政策金利の誘導目標を5・25~5・5%に据え置くと決めた。物価上昇(インフレ)は収束していないが、これまでの利上げで政策金利は22年ぶりの高水準に達しており、金融引き締めの効果と副作用を慎重に見極める必要があると判断した。利上げを見送るのは3会合連続。市場では、2022年3月に始まった利上げが「打ち止め」になったとの観測が強まっている。



 11月の米消費者物価指数は前年同月比3・1%上昇だった。直近のピークの22年6月(9・1%)に比べ鈍化しているが、依然としてFRBが目標とする2%を上回っている。

 ただ、昨春からの急ピッチの利上げの影響で、住宅ローンや企業向けローンの金利が大幅に上昇。住宅販売の落ち込みや設備投資の鈍化など景気の先行き懸念が広がっている。

 FRBは現在の高水準の金利がインフレ抑制に効果を発揮していると分析。一方、過度な金融引き締めによる経済への悪影響にも注意が必要と判断し、政策金利の据え置きを決めた。

 FRBは「年内あと1回の追加利上げ」シナリオを示していたが、今年最後となる12月会合でも利上げを見送った。市場では「利上げは7月会合が最後だった」(アナリスト)との見方が支配的になっている。【ワシントン大久保渉】

最終更新日:12/14(木)8:47 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6484896

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