今、韓国で大流行していて、日本でも流行のおそれが出ている「トコジラミ」。
殺虫剤がきかない「スーパートコジラミ」の拡大も問題となっていて、全国の相談件数は、2009年と比べると5倍以上に増加しています。
こうしたなか専門家は、「トコジラミ発生と清潔さは別問題」として、誤った認識で宿泊施設への風評被害が出ないようしなければならないと話します。
鳥取県境港市にある米子鬼太郎空港では10月、韓国ソウルへの国際定期便が4年ぶりに再開しました。
韓国旅行がぐっと近くなった一方で、いま韓国で大きな問題となっているのが…
韓国ソウル在住の学生
「10月末に大学の寮でトコジラミがいっぱい出てきたって聞いて、地下鉄も危ないとか。一度出たら殺しにくいと聞いているので、移ったりしていて、それが心配です」
「トコジラミ」はカメムシの仲間で、別名ナンキンムシとも呼ばれ、体長は5ミリほどの害虫です。
日中は寝具や家具、カーテンレールの隙間などに潜んでいますが、夜行性のため、夜になると活動し、寝ているの人の血を吸います。
そして、刺されると患部が赤く腫れ、激しいかゆみを伴います。
韓国国内では、大学寮や地下鉄、宿泊施設などで確認され、各所で駆除作業などが行われています。
韓国ソウル在住の学生
「個人が作ったものなんですけど、どこでトコジラミが発生したかの情報がまとめられたサイトもあります。それぐらいみんな気になっている感じです」
また日本国内でも、徐々にトコジラミの相談が増えていて、こうした状況には、宿泊施設も懸念を示しています。
米子市内の宿泊施設の代表
「最近になってインバウンドのお客様が少しずつに増えてきて、コロナ禍前のにぎわいが戻ってきて嬉しいです。そうした中で、最近はトコジラミのニュースをよく目にするので、今後のことを考えると心配ですね。コロナのあとはトコジラミかと…流行しないことを願うばかりです」
今後、日本でもトコジラミ流行の懸念が高まるなか、専門家は、誤った認識により、宿泊施設への風評被害が出ないようにしなければならないと話します。
最終更新日:12/9(土)6:04 BSS山陰放送