新型コロナの分類が5類に移行してから初めての年末年始ということで、移動する方が多いと思いますが、新幹線を利用される方は注意が必要です。
年末年始の8日間は、250席あった自由席を“全席指定席”に切り替えます。
これによって従来よりも3割ほど指定席が増えるということになります。ではなぜ年末年始にこのような全席指定に切り替えたんでしょうか。
ラッシュ時の新幹線の車内の様子を見てみると、みなさん立っていますよね。
年末年始やお盆の時期などにこういった光景をよく見ますけども、JR東海の広報を取材すると「窮屈に立ったままでも、快適に座ったままでも同じ料金であることを解消したかった」ということなんです。
つまり、新幹線の車内を快適な空間にしたい、そんな思いがあったんですよね。
「年末年始は、のぞみの指定席が予約できないと、のぞみには乗れないと思っておいた方がいいのか」
これは、どうしてもという方は特急券のある方は、デッキに立つことはできるんですけども、同じ料金を払うのであれば座った方がいいのかなとも思います。
また、JR東海によりますと、指定した列車に乗り遅れた場合には、購入した指定席特急券で「のぞみ」の普通車のデッキなどを立席で利用できるほか、当日中に限っては、後続の「ひかり」「こだま」の自由席に乗車できるということです。
そして、この「快適さ」というキーワードなんですけども、他にも生かされているんです。
例えば新幹線の予約をする際に、EX予約サービスを利用している方は、今年10月から、1年前から予約が可能になりました。
ビジネス客向けには、座席の真ん中にパーティションを設けて、パソコンなどの作業をするときに、周りを気にせずに作業できるようになっているんです。
この快適さを追求して、リニアとの差別化も視野に入れながら、新幹線は進化を遂げようとしています。
最終更新日:12/1(金)21:29 CBCテレビ