(株)三日月百子(TDB企業コード:581873563、資本金4700万円、大阪府大阪市西区新町1-3-12、代表物河昭氏、従業員34名)は、2月8日に事業を停止し、事後処理を松尾洋輔弁護士(大阪府大阪市中央区北浜2-3-9入商八木ビル2階、堂島法律事務所、直通電話06-6201-0444)ほかに一任、自己破産申請の準備に入った。
当社は、1999年(平成11年)3月に設立した服飾雑貨・日用品小売業者。主に複合商業施設やショッピングモール内にテナント入店する形で、300円均一のバラエティー雑貨店「ミカヅキモモコ」を展開。20~30歳代の子育て世代を中心に、学生も含む若年層を主要ターゲットとして、クッションカバーや収納ボックスなどのインテリア雑貨をはじめ、ポーチやミニトートバッグなどのファッション雑貨、ヘアピンやイヤリングなどのアクセサリー類、スリッパや文具といった小物雑貨も含めて数千点に及ぶアイテムを取り扱い、一部はメーカーと共同開発したオリジナル商品となっていた。店舗は近畿エリアを中心に、スクラップアンドビルドを重ねながら関東から九州までで計70店舗以上を展開し、2018年1月期には年売上高約30億2400万円を計上。近年は外国人観光客からの人気も高く、インバウンド需要を取り込んでいた。
しかし、100円均一ショップを含めた同業他店との競合から売り上げが頭打ちとなっていたうえ、収益も低下。不採算店舗を閉鎖する一方、同数程度の新規出店で業容を保っていたものの、そうした出店に伴い調達した借入金が重荷になり、2020年に入り取引金融機関に対して返済のリスケジュールを要請していた。その後はさらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や、大都市圏における商業施設の営業休止などの影響で売上高が急減。緊急融資を受けるなどでしのいでいたものの、売り上げ回復の見通しが立たなくなり、順次店舗を閉鎖していた。
負債は2020年1月期末時点で約12億7500万円だが、変動している可能性がある。
最終更新日:2/8(月)14:15 帝国データバンク