来年の福袋 サブスクや体験型充実

大手百貨店各社は24日、来年1月の「初売り」で販売する福袋を公開した。「大谷翔平」「サウナ」といった最近のブームや話題にちなんだものを盛り込んだ福袋が登場。物価高を考慮し、割安で毎月高価な食品を自宅で楽しめる「サブスクリプション(定額)型」の福袋のほか、新型コロナウイルス禍からの本格的な回復を見据えた「体験型」も充実させた。



松屋銀座は、米大リーグ(MLB)のア・リーグで今季44本塁打を放ち本塁打王に輝き、投手としても活躍したエンゼルスの大谷翔平選手にちなんだ「日本酒とワインの二刀流44本福袋」を用意した。

エンゼルスの本拠地がある米カリフォルニア州のワインや、大谷選手が所属していた北海道日本ハムファイターズがある北海道の日本酒などを本塁打数と同じ44本をセットにして自宅に届ける。価格は4万4千円(8万円相当)。松屋に今年入社した本人と一文字違いの大谷亮平さんとのじゃんけん対決で勝ち残った1人に販売する。

高島屋の目玉福袋は、昨今のサウナブームを受けて企画した「世界に一つだけ! あなただけの〝ととのう〟『ムービングサウナ』福袋」だ。価格は220万円。1棟限定で販売(各店舗で抽選受付)する。

軽トラックなどの荷台に乗せて運ぶことができ、面倒な組み立てがなく、好きな場所に設置してサウナを楽しめる。素材には、木材とサウナストーンに本場フィンランドの直輸入のホワイトウッドとかんらん石を使用。チェア、ポンチョ、ロウリュセット(おけ、柄しゃく)も付属する。

一方、昨今の物価高による家計負担の高まりを想定し、「家計を応援!」と銘打った福袋を企画したのは東武百貨店だ。食分野のサブスク福袋を例年以上に拡充。フルーツマイスターが厳選した旬のフルーツが半年間、毎月1回自宅に届く「フルーツショップ青木のサブスク果物福袋」を2万240円(6万4800円相当)で限定5袋販売する。バイヤーが厳選した米沢牛や松坂牛などの「ご当地牛」を食べ比べられるサブスク福袋(9万5千円)なども用意した。

松屋もお米マイスターが選び抜いた各地の「ご当地米」(5キログラム)が1年間毎月届く「5ツ星お米マイスター厳選お米巡り」を4万3200円(6万2640円相当)を限定20袋を用意。そごう・西武は1月中に開運館E&E(西武池袋本店)の占い師に毎日占ってもらえる福袋(2024円)を先着5袋で販売するなど、サブスク型福袋は各社で広がっている。

体験型では、東武百貨店が元プロ野球選手の篠塚和典氏による「野球教室体験福袋」(限定12袋、5千円)といった親子で楽しめる企画福袋を準備。松屋が用意した7万円相当するという「銀座の一流〝文化〟体験福袋」(限定3袋、3万8500円)は、呉服店「銀座もとじ」の大島紬(つむぎ)を着て、銀座の花柳界の催しや食事を堪能できるものとなっている。(西村利也)

最終更新日:10/24(火)19:52 産経新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6479492

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