トヨタ自動車は23日、仕入れ先のばね部品メーカー、中央発条で発生した火災の影響により一部車両生産が停止している問題で、26日朝から全工場の稼働が再開すると明らかにした。
生産への影響は1週間超に及んでいるが、ばねの製造設備が復旧し、部品供給も正常化に向かう。
中央発条の藤岡工場(愛知県豊田市)で16日に火災が発生。同工場では、車の乗り心地を良くする「シャシばね」を製造している。
部品供給が滞ったことで、16日夕にトヨタグループの3工場が稼働を停止。20日までに8工場13ラインに拡大した。23日には部品が確保できた岩手、宮城両県などの工場が生産を再開したが、6工場8ラインで引き続き稼働を停止した。
24日はトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)、トヨタ車体の吉原工場(同市)、富士松工場(同県刈谷市)、いなべ工場(三重県いなべ市)、豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)の5工場7ラインで生産を再開。岐阜車体工業本社工場(岐阜県各務原市)は26日に再開する。
トヨタの生産が一部止まったことにより、部品を供給する他のメーカーにも影響が出ている。トヨタ系列の部品大手、アイシン、豊田自動織機、豊田合成、ジェイテクトなどはトヨタ向けの部品の生産を減らすなどの対応を取っている。
最終更新日:10/24(火)8:36 時事通信