ついに来た 岐阜高島屋閉店に衝撃

来年7月末の閉店が決まった岐阜高島屋(岐阜市日ノ出町)。柳ケ瀬商店街のシンボルでもあった百貨店の撤退という知らせに、来店客は「買い物といえば高島屋だったのでショック」と一様に驚き、近隣の商店主からは「にぎわいの核がなくなり、自分たちも商売を辞めなければいけないのか」と不安の声が上がった。

 閉店が発表になった13日の午後。岐阜高島屋の前は、集まった報道陣以外は普段と変わらない人通りだった。岐阜高島屋も通常通りの営業で、混乱などはなかった。

 岐阜市柳津町から来店した主婦(71)は「長年通っている店で、贈り物や慶事の買い物といえば高島屋だった」と振り返り、「自分にとって特別な場所。コロナ禍が明けてようやく自由に通えると思っていたのに…」と惜しんだ。近くに住む70代の女性は「自分は車に乗らないので貴重な買い物の場所。年齢を考えると郊外の店に行くわけにもいかない」と困惑の表情。高島屋の書店を利用しているという同市桜通の男性(79)は「びっくりしている。柳ケ瀬へ人を呼ぶ核がなくなり、周辺で商売する若い人たちが大変になると思う。これも時代の流れなのだろうか」と語った。

 近隣の店舗経営者からも驚きと戸惑いの声が聞かれた。和菓子店の女性(51)は「高島屋あっての柳ケ瀬商店街で、頼もしい存在だった。ネットのニュースで知り、すごいショック」と語り、「跡地には名古屋にもないような大型店に来てほしい」と期待を寄せた。生花店を経営する男性(67)も「柳ケ瀬は高島屋あってこそ」と強調し、「閉店によって今後は商店街に人が集まらず、自分の店も閉めざるを得なくなるのではないか」と不安をのぞかせた。

 長年、岐阜高島屋と取引を続けている岐阜市の企業の男性役員は「以前から閉店のうわさはあったが、ついに来たかという思い。高島屋は柳ケ瀬の核。周辺再開発も高島屋あってのことだったが、岐阜市の経済の冷え込みはひどく、致し方ない」と理解を示す。今後については「いよいよまちの中に買い物の場がなくなり、地元の人が“買い物難民”になりそう」と危惧していた。

最終更新日:10/14(土)8:02 岐阜新聞Web

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6478406

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