関電の核燃料搬出計画 知事が容認

関西電力が福井県内の原子力発電所から出る使用済み核燃料をフランスに搬出する計画を巡り、同県の杉本達治知事が13日、同県敦賀市内で西村康稔経済産業相、関電の森望社長と会談した。知事は計画を受け入れると表明した。関電は、使用済み燃料を一時保管する中間貯蔵の県外立地を年内に確定できなければ、運転開始から40年超の県内の原発3基(美浜3、高浜1、2号機)を停止すると約束していたが、停止は回避される見通し。



杉本氏は同市内の原子力研究施設「若狭湾エネルギー研究センター」で森氏、西村氏と個別に会談した。森氏が「私自身が先頭に立って、必要な搬出量を確保する」などと伝え、続いて面談した西村氏は「使用済み燃料対策に政府一丸となり、政府の責任で取り組んでいく」と話した。対して杉本氏は「来年以降の3基稼働に理解を示させていただきたい」と答えた。

搬出計画については、資源エネルギー庁と関電の幹部が今月10日に県庁を訪れ、青森県六ケ所村の再処理工場への令和17年度までの使用済み燃料の搬出計画を提示。フランスへ燃料200トンを搬出する時期について「9年度から11年度にかけて」などと明記した。

現在、関電の使用済み燃料を保管している原発内の燃料プールは数年で満杯になる。関電は12年頃に2千トン規模で県外の中間貯蔵施設に搬出すると計画し、「あらゆる可能性を組み合わせて必要な搬出容量(能力)を確保する」としている。(牛島要平)

最終更新日:10/13(金)17:47 産経新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6478312

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