新型コロナウイルスのワクチン接種がいよいよ日本でも始まろうとしています。すでに各国で接種が始まっていますが、日本ではどのように接種がされるのか、皆さんご存知でしょうか?
日本ではまず、医療従事者の方、その後に65歳以上の高齢者の方に接種をするという見通しがついていますが、これ以外の人がいつ接種を受けられるのか、その時期は明らかになっていません。
気になる接種の流れですが、まず最初に自治体から紙の接種券が配布されます。これをもとに各自で予約を行い、病院や体育館などといった場所で接種を受けるといった流れが検討されています。接種場所の確保、医療従事者の確保など課題はまだ残っていますが、日本でのワクチンの流通体制の中でも難題があります。
日本はすでに3億回分以上のワクチンを契約していますが、その中でアメリカのファイザーやモデルナのワクチンは、マイナス70度などといった超低温での保管配送が求められます。接種が終わってから廃棄に至るまで、万全の感染対策が必要となります。
WBSでは独自の技術をもとに準備を進める日本企業を取材しました。
無事にワクチンが届けられ、接種が済むと排出されるのが注射器などの感染性廃棄物です。感染性廃棄物とは、血液が付いた注射器や手術で使われたメスなど、人に感染する病原体がついている恐れがある医療廃棄物を指し、廃棄の際に専門の容器が必要となります。
天昇電気工業が開発したのが感染性医療廃棄物容器「ミッペール」。一見プラスチック製のただの箱に見えますが、ふたの爪の部分が特殊な構造で、一度閉じると二度と開けられないようになっています。落下にも強く、廃棄物はそのまま容器ごと焼却処分します。
天昇電気工業では、去年の9月に「ミッペール」の製造工場を増設。生産能力をこれまでの
1.8倍に増やしました。新型コロナの感染の広がりで、去年の夏ごろから問い合わせや発注も増えているといいます。
天昇電気工業の担当者は「感染性廃棄物容器の需要も増えていくと思いますので、それに向けまして生産ですとか、販売の体制強化を現在準備をしているところになります」と話しています。
最終更新日:2/3(水)16:03 テレ東NEWS