BM社保険請求の3割超で不正疑い

中古車販売大手ビッグモーター（BM）による保険金不正問題で、損害保険4社がBMからの保険金請求約5万3千件を調べたところ、3割超にあたる約1万7千件で不正の疑いがあることがわかった。4社は全体では過去の請求計20万件超を調査対象としており、今後さらに不正疑いの件数が増える見込み。

　各社の8月末～9月下旬時点での調査状況を取材した。不正疑いの件数や割合について、損保側の調査の内容が明らかになるのは初めて。

　BMは7月、昨年11月以降の保険金申請の15・1%（1275件、4995万円）で不適切な行為が見つかったとしていた。損保側の調査はこの割合を大きく上回っており、被害は件数・金額とも膨らみそうだ。