毎日の食事の必需品である炊飯器。その内ぶたをよく見ると、「使用後は必ず洗ってください」という文字が書かれているのをご存じですか?洗わないと一体どうなってしまうというのでしょうか!?
■放置すると菌が増殖して酸味のあるにおいへ
炊飯器の内ぶたには「使用後は、必ず洗ってください」と書かれています。必ず、とはかなり強い表現です。
筆者は、これまでそんな文字には気づかず、基本的には、釜だけ洗ってこれまで過ごしてきました。時々洗った際には、つけ忘れてしまいそうになることもありました。内ぶたの存在感はこれまでとても低かったのですが、特に困ったこともなかったように思います。しかし、必ずと言われると、急に不安になります。いったい、必ず洗わないとどうなってしまうというのでしょうか。
大手炊飯器メーカー・象印マホービンの広報担当者に伺いました。
ーー釜の大切さはよくわかるのですが、内ぶたってどういう役割のものなんでしょうか?
象印マホービン 広報部 濱田捷彦さん
「内ぶたには炊飯中の吹きこぼれを防いだり圧力をかけたり、安全面・性能面で重要な役割を果たしています。内ぶたがないと炊飯できませんので毎回必ず取り付けてください」
ーーわ、そんなに大切なものなんですね。では「使用後は、必ず洗ってください」とありますが、洗わないとどうなっちゃうのでしょうか?
「(“必ず”という表現には)当社炊飯ジャーで美味しくご飯を炊いていただきたいという思いがあります。当社ではご飯の美味しさの要素の一つとして『香り』があると考えています。内ぶたのお手入れをしないと、香りの部分で影響がでます。炊飯中に出る液体が内ぶたに付着し、それを放置していると菌が増殖して酸味のあるにおいが発生します」
内ぶたを“必ず”洗わないと、ご飯を食べたときに感じる「ほのかな甘い香り」が「酸味のあるにおい」へと変わる恐れがあるというのです。
■炊飯中の高温でもすべての菌はなくならない
ーー内ぶたは、ご飯に直接触れる部分ではないのですよね。なぜ香りに影響するのでしょうか?
最終更新日:9/16(土)19:24 TBS NEWS DIG Powered by JNN