千葉銀行は31日、複雑な金融商品「仕組み債」の不適切販売に関する経営責任を明確化するため、佐久間英利会長が来年3月末に辞任すると発表した。
同6月の株主総会で取締役も退く。併せて、佐久間氏や米本努頭取ら関係する役員の報酬を減額する。
仕組み債はデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ複雑な金融商品で、高利回りを狙える一方で損失が大きくなりやすい。千葉銀では、顧客の投資経験や資産の状況を確認せずに勧誘するなど悪質な販売が横行し、傘下のちばぎん証券、提携する武蔵野銀行とともに、金融庁から業務改善命令を受けていた。
千葉銀は、佐久間氏と米本氏の報酬50%を6カ月減額するなど、退任した役員を含む9人について月額報酬の50~20%を6~3カ月減額・返上処分とした。武蔵野銀の長堀和正頭取やちばぎん証券の稲村幸仁社長ら、3社の処分対象は延べ26人に上る。
最終更新日:8/31(木)21:30 時事通信