台風6号の影響で、5、6日に実施予定だった中小企業診断士試験の那覇会場の試験が中止になり、再試験などの救済措置も行われないことが分かった。那覇地区では約250人が受験予定だった。救済措置を求める声が上がる中、中小企業診断協会を所管する西村康稔経済産業相は6日、自身のX(旧ツイッター)で「再試験が実施できるよう、試験を運営する中小企業診断協会に検討を指示しました」と投稿した。
沖縄県中小企業診断士協会によると、試験を実施している中小企業診断協会(東京)から4日、台風接近に伴い試験を中止し、再試験などの救済措置もとらないことが通達されたという。試験は年に1回のみ実施され、1次試験の合格率は約2割、2次試験も含めた最終合格率は4%ほどで数年かけて合格する人も多いという。
試験の中止を受け、SNSなどでは救済措置を求める声が多数上がった。那覇市で受験予定だった男性(36)は「試験中止の発表があり、問い合わせたが再試験はやらないということでがっかりしていた。今年が2回目の受験で、家族のサポートも受けながら数百時間勉強してきた。地域によって受験できないのは不公平で、なんとか救済してほしい」と語った。
最終更新日:8/6(日)22:02 沖縄タイムス