今年4月から努力義務化になった自転車ヘルメットについて、国民生活センターが12日、安全が確認されたマーク表示があるものを使用するよう注意喚起を発表しました。
ヘルメットの品薄が続きますが、業界団体も、自転車用ヘルメットの代わりに産業用ヘルメットを着用したりしないよう注意を呼びかけています。自転車用と産業用、何が違うのでしょうか?
鳥取県米子市内の自転車販売店を訪ねると、少しずつ自転車用ヘルメットが店頭に並び始めていました。
cycle倉庫米子店 近藤進一さん
「今月に入って、ある程度の数、種類が増えてきた感じがあります。ただ一部のサイズ、ご年配の方が求めている帽子型のヘルメットは、いま注文いただいているものでも、お渡し9月頃になる予定です」
今年4月から努力義務化となった、自転車乗車時のヘルメット着用。
この店では今年3月頃からヘルメットがよく売れ始め、品薄状態が続いていましたが、7月に入り店頭に商品が戻ってきました。
ただ、一部の商品は今も品不足が続いていて、メーカーや問屋によると正常な供給状態に戻るのは来年春頃だということです。
ところでこの自転車ヘルメットに関して12日、独立行政法人国民生活センターが注意喚起を行いました。
「ヘルメットは、安全が確認されたマーク表示があるものを使用しましょう」
国民生活センターによりますと、規格等への適合のマークが表示されていなかったヘルメット9銘柄の調査を行った結果、全ての銘柄で、国内の任意の安全基準であるSG基準の衝撃吸収性を満たしていなかったということです。
また、締結具を含むあごひもの強さについて、8銘柄がSG基準を満たしていなかったほか、ヘルメットの脱落しにくさについても、6銘柄がSG基準を満たしていなかったということです。
こうした状況に、日本ヘルメット工業会でも注意喚起を行っています。
日本ヘルメット工業会 自転車技術委員長 オージーケーカブト 柿山昌範さん
「自転車用ヘルメットの品不足が影響してなのか、通信販売等で購入されたような、保護性能がどうなのかというヘルメットを着用されている方が見受けられます。例えばSGマークというもの。製品安全協会が認証した自転車ヘルメット、あとはJCFマーク、日本自転車競技連盟が認証した自転車ヘルメットなどがあります。こういったものを目安にしていただいて、購入の参考にしていただければと思います」
最終更新日:7/13(木)21:32 BSS山陰放送