夏休みの海外旅行に不安半数 調査

調査会社「インテージ」は11日、夏休みに関する調査結果を公表した。今年の夏休みの過ごし方について、海外旅行を予定している人は前年比2・5倍に増えた一方、海外旅行に不安を感じている人が半数以上を占めており、円安や物価高も加わって回復の足取りが重い傾向にあるという。



 最も多い夏休みの予定は、「自宅で過ごす」が38・2%(前年比0・4ポイント減)で、次いで「近場に出かける(ショッピングや食事)」が24・2%(同1・4ポイント減)とわずかに減少した。

 一方で「国内旅行(宿泊あり)」が19・3%(同0・6ポイント増)、「国内旅行(日帰り)」が10・6%(同1ポイント増)とやや増加にとどまった。

 「海外旅行」は2%(同1・2ポイント)と大きく伸びているが、同社によると、新型コロナウイルス禍前の水準への戻りは鈍いという。海外旅行に関する意識を聞いたところ、「不安がある」「やや不安がある」は計50・9%で、「あまり不安はない」「不安はない」の計20・6%を大きく上回っている。

 今年の夏休み期間にかける予算は平均6万146円と、前年の5万269円から1万円近く増えた。回答では「新型コロナの感染法上の分類が5類になり心理的制限がなくなった」などのほか、物価高でやむを得ず増やした人もいたという。

 国内旅行の移動手段ではコロナ禍で人気だった自家用車が減り、新幹線や長距離バス、格安航空会社(LCC)が増えている。同社は「節約しつつ、メリハリのきいた夏休みになりそう」と分析している。

 調査は6月26~28日、15~79歳の男女2513人にインターネットで行った。【佐久間一輝】

最終更新日:7/11(火)12:02 毎日新聞

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6469031

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