日本各地で猛暑日となり、クーラーが必須な毎日が続いています。そうした中、エアコンの室外機にぬれたタオルを載せると、電気代の節約になるというツイートが拡散されました。ねとらぼ編集部はエアコンメーカーのダイキン工業に見解と、おすすめの節電方法を聞きました。
7月上旬、Twitter上では室外機の天板にぬれたタオルを覆いかぶせるように載せた写真が拡散されました。高騰する電気代の節約につながるとしており、「自分ん家も毎年やってる」「室外機が元気になるので夏の定番です」などと、実践者も多数現れました。
一方で、「効くんですかねこれ」「ホントに効果があるのだろうか」と疑問に思う声や、水分を含んだタオルを置くことで故障につながる恐れがあるのではないかと懸念する声もありました。また、機種が古いものには効果がある一方で、最新機種では効果がないのでは、という投稿もありました。
投稿の真偽はどうなのでしょうか。ねとらぼ編集部は7月7日、エアコン大手・ダイキンの広報担当者に見解を聞いてみました。
――エアコンの室外機にぬれたタオルを載せると、節電になるのでしょうか。
「天板にぬれタオルを載せることで『室外機周辺の温度』や、室外機の側面や背面にある『熱交換器の温度』が下がるのであれば効き目が良くなる可能性はありますが、この方法で室外機が吸い込む空気や熱交換器の温度がどこまで下がるか分からないため、実際に効果があるかは分かりません」
――機種の古い、新しいによって効果が違うという投稿もありましたが、実際はどうなのでしょうか。
「室外機の基本的構造は変わりませんので、古いものであれば効果があるとは言えません」
――拡散されている方法について、メーカーとして留意してほしいことなどはありますか。
「タオルが室外機の正面側の『吹出口』や背面側や側面側の『吸込口』に垂れ下がってしまった場合、空気の流れを阻害して、運転効率が大きく下がってしまいます。そうなると、本末転倒となってしまします。また、室外機がベランダなどに設置されている場合、バケツなどの落下による危険性が考えられます」
最終更新日:7/11(火)18:05 ねとらぼ