今も駅にくみ取り式トイレ なぜ

JR四国の経費節約で、四国の駅が悲惨な状況になっている。無人駅がバス停や現金自動預払機(ATM)を思わせる姿に建て替えられる一方で、くみ取り式トイレは今も現役。これが駅のあるべき姿なのか――。扉を開けると、古い和式便器が備え付けられていた。最近、見かけなくなったくみ取り式で、汚れたティッシュペーパーがこびりついている。JR牟岐線の南小松島駅(徳島県小松島市)は、特急列車の停車駅にもかかわらず、昭和の時代そのままのトイレが現役だ。



 駅舎は戦前の1935(昭和10)年建築。以前は瓦ぶきの和風建築だったが、中心駅だった旧国鉄小松島駅が1985年に廃止されたのを機に、洋風のしゃれた建物に改修された。駅舎内の小松島市観光案内所で聞くと、トイレは当時から年季が入っていたという。

 トイレは駅前に面して、男性用の和式便器が2台、小便器が3台、女性用の和式便器が3台、改札内に男女兼用の和式便器と小便器が各1台ある。駅前側は大人の背丈ほどのブロック塀で目隠ししているが、今は洋式の水洗トイレが当たり前の時代。待合室にいた女子高校生(16歳)は

「あんなトイレは使えない」

と首を横に振っていた。

最終更新日:7/5(水)17:20 Merkmal

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6468455

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