急激な円安 財務相が市場をけん制

鈴木俊一財務相は27日の記者会見で、外国為替市場で円安ドル高が進んでいることについて「最近は急速で一方的な動きもみられる。行き過ぎた動きに対し、適切に対応する」と述べた。これまでの発言よりやや踏み込んだ内容で市場を牽制(けんせい)した。



 鈴木氏は20日の会見までは「引き続き為替動向については注目している」とのコメントを繰り返していたが、27日は「強い緊張感を持って注視している」と発言内容を強めた。

 円相場は、さらなる利上げに踏み込む姿勢の米国と、大規模な金融緩和を続ける日本の金利差が意識され、円安が進んでいる。今年初めは1ドル=130円前後だったが、5月下旬には140円台に下落。足元では昨年11月以来約7カ月ぶりの円安水準となる143円後半まで下落した。

 政府・日本銀行は昨年9月、円相場が145円台まで下落した際、24年ぶりの円買いドル売り介入に踏み切った。介入前、鈴木大臣は市場を牽制する「口先介入」を続けていた。再び145円台に近づいていることから、金融市場では再介入への警戒感が強まっている。(神山純一)

最終更新日:6/27(火)21:51 朝日新聞デジタル

引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6467767

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